ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2020年3月2日

歯ぎしり・くいしばりのケアにはナイトガード(マウスピース)を装着します。ナイトガードは寝ているときに装着し、歯ぎしりを防ぎ、歯や歯ぐきにかかる負担を減らすために用いられます。パソコンなどのうつむいた姿勢での作業で無意識に噛みしめることが多い場合も、使用すると顎のこわばりなどが軽くなります。

1回目の来院  上下どちらかの歯の型取りをします

2回目の来院  完成したナイトガードの装着(調整)

ナイトガードは寝るときに毎回装着し、左右の噛み合わせのバランスが大事なので、装着後は必ず1回は調整したほうがいいと思います。

2020年2月25日

上下の歯をすり合せる状態を歯ぎしり、噛みしめる状態をくいしばりといいます。両方が合わさることもあります。

歯ぎしりは睡眠中に無意識に行っていることが多く見られます。くいしばりは睡眠中のほか日中仕事をしている場合にも多く見られます。瞬間的に力を入れる仕事に従事する場合、体重以上の力で噛みしめることがあります。瞬発力が求められるスポーツをする人も時々くいしばりをしています。

グッグッとくいしばる選手

上の奥歯に白い歯をかぶせた患者さんがいました。6ゕ月してそのかぶせた歯が痛いと訴えました。噛み合わせを調べたところ、ふつうに噛んだときはいいのですが、下の顎を右にかなりずらすと、強く噛むところがありました。痛い歯を調整しても痛さは消えませんでした。ゴルフを毎週のように楽しんでいる方だったので、ボールを打つ瞬間大きな力が働いて歯にヒビが張ったのでは、と症状の説明をしましたが、納得されませんでした。

歯ぎしりやくいしばりにより、歯だけでなく肩こりや頭痛などの症状を引き起こすこともあります。これらの予防にはストレスの管理と質の良い睡眠が有効です。

家族の方に歯ぎしりやくいしばりを指摘された時は、自分でチェックすだけでなく、歯科医院を受診しましょう。

 

 

2020年2月10日

歯肉(歯ぐき)がふくらんで歯をおおうようになるのが歯肉増殖症です。歯ぐきの痛みはなく歯と歯の間の歯ぐきが目立つほど肥大します。歯ぐきは硬さがあり出血しやすくなります。

歯肉増殖症の主な原因は薬物です。てんかん治療に使われフェニトインの長期服用や高血圧・狭心症の薬であるニフェジピン、免疫抑制剤のシクロスポリンAの投与によっても発症することがあります。

少し前のことですが、ニフェジピンを服用されている患者さんが来院されました。歯磨きしていて口の中が出血する以外、自覚症状はありませんでした。増殖した歯ぐきが歯の半分くらいおおっていました。歯の清掃をした後、内科の主治医の先生に、ニフェジピンをできれば別の薬に変えられないか相談しました。後日、薬を変えてもらったそうです。その結果いままで続いていた朝起きた時の心臓の不整脈と足のしびれがなくなった、と患者さんに言われました。

同じニフェジピンでも歯肉肥大が強く現れる方もいればほとんど現れない方もいることでしょう。歯肉肥大が歯の四分の一くらいおおう場合は歯科医に相談してください。

 

 

 

 

 

 

2020年1月27日

 たくさんの歯磨き剤が市販されています。選ぶうえで大事なのは、フッ素かフッ素化合物が入っていること、研磨剤(清掃剤)が入っていないことです。歯と歯ぐきの境目付近の象牙質は歯の表面のエナメル質よりも柔らかいので、研磨剤によって、くさび状にへってしまいます。50代を過ぎると多くの歯でへってしまうことがあります。

男の方で多いいのは強い力で直線的に歯ブラシを動かすためと思われます  。

研磨剤が入っていない歯磨き剤では、コーヒーやばん茶による歯の汚れがとりづらくなります。このような時デンタルリンスが役にたちます。デンタルリンスを歯磨き前に、口の中で30秒以上もぐもぐゆすぐと、汚れが落ちやすくなります。それでも落ちにくい時は、研磨剤入りの歯磨き剤を数ミリ、歯ブラシの先端につけて使うといいでしょう。

 当医院では「オラリンス」を用いてブラッシング指導を行っています。「オラリンス」には1450ppmのフッ素が含まれています。これは虫歯予防の先進国スウェ―デンと同じ高濃度のフッ素が含まれています。「オラリンス」には歯周病予防の成分も入っているので、虫歯予防と歯周病予防の効果があります。

 

 

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2020年1月6日

新年あけましておめでとうございます。

年賀状は今年で終わりにします、という方が少なからずおりました。最近では年賀状を送る人が3割台だそうです。

これも時代の反映でしょか。

芥川賞を受賞した『どくとるマンボウ航海記』は北杜夫さんの代表作ですが、平成13年に刊行された『マンボウ遺言状』も面白い本です。人生後半の喜怒哀楽をユーモアを交えて率直に綴っています。以下はその中の一説です。

・・・心の安らぎに音楽は重要です。腰痛のために、近所の整形外科に行って、ちっとも治らないけれど、待合室で童謡の類(たぐい)がかかっているのね。あれは非常に憩になります。飛行機に乗る時は、静かな音楽を流して、落っちるんじゃないかと不安がっている客をおちつかせる。あれは一番初めににJALがやったそうだ。通っている歯医者も、歯を抜く時にはヘッドホンをしてくれます。音楽によるやすらぎっていうのは本当にいいです。

 

2019年12月16日

この映画はティム・バートン監督により2005年に製作されました。

主人公チャーリー・ベネットは貧しい家に生まれたふつうの少年ですが、愛情ある父や母、祖父と祖母に育てられ、人にやさしい心をもっています。そんな少年が世界一の幸せをつかむ物語です。

原作にはない厳しいしつけの父(歯科医)のもとで育ったウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)がチャーリーと出会い人を愛するあたたかい人間に成長する。

少年のとき家を出たウィリーが大人になって父の診療所を訪ねるシーン。この時父は息子とは知らないでウィリーの歯の健診をする。

父 「Open」(口をあけて)

父 「Now,let`see what the damage is shall we?」(どれ虫歯の具合を見てみよう)

父 「Heavens」(これは・・・)

父 「Ihaven`t seen biscuspids like these since・・・」(きわめてめずらしい小臼歯だ。もしや・・・)

父 「Willy」(ウィリーか?)

ウィリー 「Hi,Dad」(やあ、パパ)

父 「All these years・・・and  you haven`t flossed.」(いままでずっとフロスをしてないな)

ウィリー 「Not once」(一度も)

 

歯のトロフィーが出てくるシーンがあります。

ティム・バートンの発想には脱帽です。

 

 

 

 

2019年12月1日

太田区立龍子記念館の展覧会「龍子と同時代の画家たち」を観てきました。迫力ある大画面に、豪放な7筆づかいの日本画家として知られる川端龍子(1855-1966)は、在野の美術団体・青龍社の主宰として、戦前から戦後にかけて日本画を革新するため精力的に活動を展開しました。

龍子と意を同じくした画家や龍子を師と仰いだ画家、龍子から多大な影響を受けた画家たちの作品を展示していました。

2019年10月30日

 最近舌にできものができて痛みもある、という症状で来院された患者さんがいます。症状が出てからあまり時間がたっていなくてほっとしましたが、精密検査が必要と判断し、総合病院に紹介しました。

 早期の口腔がんであれば、手術や放射線治療は体に対する侵襲も少なく、経過も良好です。食べること、飲み込むこと、発音への障害が少なく味わうこともほぼ術前と同様です。早期発見はとても重要です。

口腔がんは男性に多く、男性は70代、女性は80代に多くみられます。口腔がんは60代から少しづつ増えます。男性、女性も60代から機会があればがん検診を受けたいものです。

舌がんは舌の側縁に出やすい

口腔底のがん

 口腔がんは舌にもっともできやすく(46%)、次に歯肉(35%)、頬の粘膜(7%)、口腔底(7%)の順です。舌に口内炎ができてもなかなか治らない、舌が痛い、舌が歯に触れて痛い、舌にできものができた、歯茎の出血が治らない、といった症状が出たら早く歯科医院を受診してください。

 

 

 

2019年10月12日

 スタッフのKさんがお家で飼われているねこさんです。久々の登場です。

かわいくなりました。

なにごとですか、の表情。バロンとシルク。

さて、なにをしようかな.

自分の部屋にいるのが好きなシルク。

なんですか、それ?

人の隣が好きなバロン。

たいしたものじゃないね

仲良くしてるよ

2019年9月30日

アメリカの作家ルシア・ベルリンが書いた『掃除婦のための手引書』が今話題になっている。

紺色の帯には次のように記されている。

・・・死後十年を経て「再発見」された作家のはじめての邦訳作品集。

・・・このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、

   とにかく読んで、揺さぶられてください。(訳者の岸本佐和子さんの言葉)

 1936年アラスカに生まれたルシア・ベルリンは高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などの仕事をして働き20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめた。レイモンド・カーバー、リディア・ディヴィスなどの作家に影響を与えた。本書には24篇が載っているが、仕事がら私が興味をもったのは、ドクターH、A,モイニハンというタイトルの1篇。歯科医の祖父が登場する。

ーふだん祖父は、まず全部の歯を抜いて、歯ぐきの傷がなおるまで待ち、それから歯ぐきの型をとるというやり方をした。新しい歯科医たちが、歯を抜くより前に型を取って義歯を作り、歯ぐきが縮んでしまわないうちに入れる方法をしたので、祖父もまねようとして

自らを実験台にした。血だらけになりながらルシアに全部の歯を抜かせてから、すでにこしらえて用意した入れ歯を口に入れた。

その歯は本物そっくりだった。

 祖父は西テキサス一腕のいい歯医者。もしかしたらテキサス一。みんながそう言った。ダラスやヒューストンからも、えらい人がわざわざやって来た。祖父の作る入れ歯がすばらしかったからだ。祖父の入れ歯はずれず、息ももれず、本物の歯とまるで見分けがつかなかった。秘密の調合の着色料で本物そっくりに色をつけ、ときに欠けや黄ばみ、詰めものやかぶせ物まで再現した。ー

 歯科医の祖父は型とりと人工歯のかみ合わせがたいへん上手だったのだろうと私は思う。型とりの材料は現在のほうがはるかに進歩しているはずなのだが、はたしてそうなのか。時どき疑いたくなることがある。

30年前、私の住む地区でとても入れ歯が上手な歯医者さんがいた。型とりも製作の技工もすべて自分で行っていた。患者さんを待たせることはあっても、患者さんは不満を言わない。入れ歯がぴったし合うからだ。何度かその歯医者さんが作った入れ歯の歯が欠けたと言って修理にきた患者さんがいた。私は修理にとどめた。その入れ歯を超える自信がなかったからだ。それほど上手な入れ歯だった。

入れ歯の型とりの材料にヒントがあるのでは、と当時から思っている。

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