2020年1月6日
新年あけましておめでとうございます。
年賀状は今年で終わりにします、という方が少なからずおりました。最近では年賀状を送る人が3割台だそうです。
これも時代の反映でしょか。
芥川賞を受賞した『どくとるマンボウ航海記』は北杜夫さんの代表作ですが、平成13年に刊行された『マンボウ遺言状』も面白い本です。人生後半の喜怒哀楽をユーモアを交えて率直に綴っています。以下はその中の一説です。
・・・心の安らぎに音楽は重要です。腰痛のために、近所の整形外科に行って、ちっとも治らないけれど、待合室で童謡の類(たぐい)がかかっているのね。あれは非常に憩になります。飛行機に乗る時は、静かな音楽を流して、落っちるんじゃないかと不安がっている客をおちつかせる。あれは一番初めににJALがやったそうだ。通っている歯医者も、歯を抜く時にはヘッドホンをしてくれます。音楽によるやすらぎっていうのは本当にいいです。