2019年10月30日
最近舌にできものができて痛みもある、という症状で来院された患者さんがいます。症状が出てからあまり時間がたっていなくてほっとしましたが、精密検査が必要と判断し、総合病院に紹介しました。
早期の口腔がんであれば、手術や放射線治療は体に対する侵襲も少なく、経過も良好です。食べること、飲み込むこと、発音への障害が少なく味わうこともほぼ術前と同様です。早期発見はとても重要です。
口腔がんは男性に多く、男性は70代、女性は80代に多くみられます。口腔がんは60代から少しづつ増えます。男性、女性も60代から機会があればがん検診を受けたいものです。
舌がんは舌の側縁に出やすい
口腔底のがん
口腔がんは舌にもっともできやすく(46%)、次に歯肉(35%)、頬の粘膜(7%)、口腔底(7%)の順です。舌に口内炎ができてもなかなか治らない、舌が痛い、舌が歯に触れて痛い、舌にできものができた、歯茎の出血が治らない、といった症状が出たら早く歯科医院を受診してください。