2019年8月30日
学校歯科医をしている中学校で、夏休みにブラッシングの講習会を行いました。春の歯科検診の結果、歯肉炎の予備軍が3割近くもいたので、正しいブラッシングやデンタルフロスの使い方を説明しました。20名の生徒さんが参加しました。
始めのあいさつ
はじめに歯の汚れ、歯垢がどこについているのかを染色液で明らかにして、今行っているブラッシングがいいのか悪いのかを評価しました。誤りがあれば歯科衛生士さんが丁寧に教えてあげました。歯と歯茎の境目に歯垢が多く付着していました。歯科衛生士さんが歯垢を効率よく取り除くためのブラッシングの要点を説明しました。
フロスの説明
次に講話をしました。今年は『Newton』の歯科記事を参考に話ました。
「3週間歯磨きしないとどうなるのか、という実験がドイツで行われました。若い男女50人に3週間歯磨きをや
めさせて、歯ぐきの状態を調べました。その結果、歯ぐきの腫れや出血がありました。これは歯肉炎の症状で、放っておくと歯の周りの骨がとける歯周病の前段階の状態です。さらに血液を調べると、エンドドキシンがでてきました。エンドドキシンは血液の流れを悪くし、様々な病気を引き起こす毒素です。歯磨きをしばらくしないと、からだの中に毒素が増えます。朝ご飯を食べて短い時間でも上手に歯を磨いて、学校にきてください」
フロスの使い方と染め出しをおこなった
生徒さんの代表にお礼の言葉をいただいて終了しました。