2019年1月16日
テレビで花びらもちを紹介していました。
花びらもち
薄くのばした丸もちの上にうす紅色の菱餅を重ね、その上に白みそあんを乗せ、さらにごぼうを乗せる。これが新春を寿(ことほ)ぐ「花びらもち」です。
ルーツは平安時代の宮廷行事「歯固めの儀」にさか上るといわれます。歯固めの儀とは塩漬けの鮎とダイコン、イノシシの肉などを食べて長寿を願う儀式です。昔は人生が短く病気にならなくても40年から50年で一生を終えたことでしょう。ですから新年に長寿の願いを込めた儀式が必要だったのです。
明治3年華道の裏千家が宮中の食べ物をもとにした菓子作りを京都の老舗の菓子店に以来しました。このことがきっかけで、ゴボウを鮎の形にして作られたのが花びらもちだそうです。
鮮やかな器にのった花びらもち
紅梅に春の雪が積もった風情を連想させる新年のお菓子として定着しました。