2022年3月13日
歯周病と糖尿病は全く異なる病気に見えますが、その病態は極めて似ています。
歯周病は細菌感染により、微小炎症が起こり、歯周組織を破壊します。
糖尿病は過食により、ま性的微小炎症をきたし、血糖上昇をもたらします。
つまり、歯周病と糖尿病は慢性微小炎症という同じ病態でつながっています。
歯周病は発熱のない小さな炎症で、数年から十年以上なわたり慢性的に持続するため、
糖代謝にとって大きな脅威となります。
歯周病を改善できれば糖代謝も改善できることになります。
毎朝歯ぐきから出血する患者さんがいました。
進行した糖尿病が認められ、上学と下顎の2回に分けて歯周基本治療(歯石をとったりプラークを除去すること)
を実施しました。その後、歯ぐきの改善とともに、血糖値が急速によくなり、インスリンの量を減らすこと
ができました。
内科医の先生によれば糖尿病の治療費も安くすむようになったそうです。