ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2021年6月7日

 国内の4.300万人がかかり、そのうち2.450万人が治療を受けている病気が高血圧症です。高血圧症の治療薬として

カルシウム拮抗剤が多く使われていますが、この薬の副作用として、歯肉増殖が生じることがあります。

 カルシウム拮抗剤は、カルシウムイオンの細胞内流入を阻害しますが、その結果、コラーゲンが分解されずに歯肉に蓄積して、歯肉増殖が起こります。歯と歯の間の歯肉がポコポコふくれ、押してもさほど痛みを感じませんが、歯と歯ぐきの隙間が出血しやすくなります。ブラッシングが不十分なときほど、歯肉増殖が発症します。このまま放置すれば、歯の周りの骨が溶ける歯周炎に移行するとがあります。

 治療の流れとしては、はじめに検査をして、歯石の有無を確認します。しっかり歯石をとり、プラークコントロールを指導します。その後、症状が改善されなければ、外科的に歯肉を切除します。プラークコントロールを徹底すれば、歯肉増殖はかなり改善できますし、再発を防ぐこともできます。

 主なカルシウム拮抗剤として、アムロジン、ノルバスク、アダラート、ワソランなどが挙げられます。