2020年11月18日
体の具合が悪くなって日常の生活が制限されるようになるまでの期間を「健康寿命」といいます。最新の2016年のデータでは、男性が72.1歳、女性が74.8歳です。女性で最も長い愛知県(76.3歳)と最も短い広島県との差は2.7年、男性では最も長い山梨県(73.2歳)と最も短い秋田県との差は2.0年となっている。
この差を探ろうと、京都大学の先生たちが25万人のデータを調査をした。
男性では「歯科への通院」「趣味やスポーツ、ボランティアへの参加」「外出」の割合が多い自治体ほど、女性では「歯科への通院」
「趣味やスポーツへの参加」の割合が多いほど、健康寿命が長い傾向があると結果がでた。
また男性では「うつ傾向」「喫煙」の割合が高いほど健康寿命が短くなる。
社会参加や歯科受診を増やすことで健康寿命を延ばすことができる。さらに健康寿命を延ばすことは医療や介護の費用を少なくすることにつながる。極端な例かもしれませんが、痛くて我慢できなくなった時だけ来院する患者さんがいましたが、認知症になってしまいました。仕事を退職し社会参加もなかったそうです。
歯科受診は健康寿命への道しるべなのです。