ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2020年8月16日

 今年の学校歯科健診は9月の予定です。その時下顎第二大臼歯の萌出をよく観察しようと思っています。

最近の子どもの歯や顎に、今までとは違う変化が出ているとする歯科医師の根来武史先生の論文がきっかけです。

根来先生の考えをまとめてみました。

 

 

 近頃の子どもは柔らかい食べ物ばかり食べることで、噛めない子が増え、顎の発育や形態に変化が起き、顔の変化や全身に対する影響も生まれている。高タンパク食を多く摂ることで、日本人の歯が大きくなっているという報告も出た。日本人の顔は逆三角のような顔が多くなり不正咬合が増えている。永久歯が生える前の乳歯だけの時期、乳歯と乳歯の間に隙間がなく、その後に生える永久歯が重なってくるような状態が時おり見られる。

 下顎第二大臼歯が生えきれない子どもにしばしば遭遇する。このような場合の特徴として、下顎骨の短小が挙げられる。同時に下顎骨の幅が小さいことも、下顎第二大臼歯の萌出障害をもたらす。萌出障害とは、下顎第二大臼歯が内側に傾斜したり、頭のてっぺんしか出ない、あるいはまったく骨内に埋まってしまうことをいう。こうした萌出障害が増えている。