2019年7月29日
本書は「パーフォーマンスと「成功」の関連を解き明かしたという。 ・懸命に働いても昇進できず、自分が最初に立てた手柄を後からきた人によこどりされる。 ・才能とまじめさがあっても道は開けない。
・やりとげたことが成功に結びつかないことはよくある。
これらの意味を分析しどうすればより多くの成功を収めることができるかを記している。
[成功の第一の法則]
パーフォーマンスが成功を促す。
パーフォーマンスが測定できない時には、ネットワークが成功を促す。
[成功の第二の法則]
パーフォーマンスには上限があるが、成功には上限がない。
[成功の第三の法則]
過去の成功×適応度=将来の成功
[成功の第四の法則]
チームの成功にはバランスと多様性が不可欠だが、成功を認められるのはひとりだけだ。
[成功の第五の法則]
不屈の精神があれば成功はいつでもやってくる。
アインシュタインを例にとりアインシュタインがいかに「成功の法則」にのっているかを解明した。偶然もある、偶然を味方にするにはパーフォーマンス=業績が必要である。
音楽コンクールでは演奏順、フィギュアでは演技順が審査員の採点に大きな影響を及ぼす。
一度賞をとると二度目、三度目の賞も取りやすい。
定年に達していても成功は可能だと、たのもしいことをいう。なるほどそうであれば明日を信じて生きていくことにしよう。とても面白い本です。書いたのはアルバート=ラズロ・バラバシ教授で米国ノースウェスタン大学のネットワーク研究所所長です。複数の新聞が書評で掲載しています。