ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2019年4月7日

 今日は小川未明(本名は小川建作)の誕生日です。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれた未明は明治の初期に新潟県高田(いまの上越市)に生まれました。東京専門学校(いまの早稲田大学)に入り、坪内逍遥や島村抱月から指導を受け、ラフカディオ・ハーンの講義に感銘を受けました。卒業後早稲田童話会を立ち上げ、童話に専念すると決めました。

 短編作品に才能を発揮し、「赤い蝋燭と人魚」、「月夜と眼鏡」、「金の輪」などが代表作といわれます。

「月夜と眼鏡」はかつて国語の教科書に載っていました。ランプの灯火のもとで眼鏡をかけたお婆さんが針仕事をしてる絵が添えられていました。

 短期な性格で物事に固執しなかったといわれます。

 

本の表紙

 

口絵

 大正10年に発表された『赤い蝋燭と人魚の』序文には以下のように記されています。

・・・童話は子供を愛さなくては書けない。子供に対して愛あるもののみが童話を書く特権を有していると思う。芸術の中で最も純なるものは、詩と童話であろう。

 童話を書くことの使命感と愛着がうかがえる文章です。

 1882年(明治15年)4月7日ー1961年(昭和36年)5月11日 79歳