ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2019年2月11日

 順天堂大学順天堂医院院長の天野篤先生が『100年を生きる』という本を出されました。先生は本の始めに「これからは多くの人が100年を生きる時代になります。抗がん剤の薬、手術支援ロボットによる手術や、人工臓器といった技術の進歩がさらに進み、平均寿命は当たり前のように延びていくでしょう。ですから、今の私は、110歳までトラブルなく生きられる心臓手術をめざしています」と記しています。

 その天野先生がこの著作の中で虫歯菌が心臓の弁に及ぼす影響について詳しく述べられています。

国立循環器病研究センターの資料から引用

 

 近年、虫歯や歯周病が全身のさまざまな病気の要因になることが常識になってきました。もちろん、心臓疾患とも大きく関係しています。虫歯菌は心臓に軽い弁膜症があるなどして、血液の乱流が起こっているところに付着しやすく、巣食ってしまいます。そうなると虫歯菌が増え塊となり弁をぐずぐずに破壊します。次に破壊された弁と虫歯菌の塊が血液に乗りからだ中にまき散らされます。それが脳の血管でつまれば脳梗塞となり

心臓でつまれば心筋梗塞の原因になります。また動脈に詰まり動脈瘤をつくり破れれば突然死することもあり、菌が影響して心筋炎を引き起こすこともあります。歯周病菌による炎症では、動脈硬化が進みます。

 

 口腔内の菌のなかにはしっぽを持ち動かしながら活動している怖い菌もあります。歯が動き膿が出ているにも関わらず、このままでいいと言われる患者さんがいますが、心臓の病気にならなければいいなと思います。

虫歯や動いている歯は処置をし、出血の多いところはしっかり手入れをすることが100年生き抜くことに欠かせないことだと天野先生に教わりました。