2018年9月23日
平成30年度から「口腔機能低下症」が新しい保険病名として採用されました。この病名を診断するために新しい検査が導入されました。8020運動のかいあってお年寄りの歯は年々多く保たれるようになってきましたが、口の機能がうまく働かない方が少しづつ増えてきました。口の機能を調べて、よくない時に適切な対応をとるためにこのような病名が導入されました。
以下の7つの症状
1 口腔衛生状態不良
2 口腔乾燥
3 咬合力低下
4 舌口唇運動機能低下
5 低位舌
6 咀嚼機能低下
7 嚥下機能低下
のうち3項目以上該当する場合を口腔機能低下症とし、訓練指導や生活指導あるいは栄養指導を行うことになります。歯科だけでなく医師や看護師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士介護支援専門員など多職種と連携を取りながら進めていくこになります。
咬合力検査 シートを咬んで調べる
舌圧測定器を用いて舌の圧力を測る
グミゼリーを咬んで機械で咀嚼の能力を測る