2018年9月8日
入れ歯安定剤は便利なものですが、不用意に使うと顎の歯ぐきに力が均等に伝わらないため、顎の骨がやせ入れ歯が不安定になることもあります。
歯科医は入れ歯をそのままま使えるように細心の注意を払って作ります。どうしても安定剤を使用する場合は短期間が基本です。1か月、2か月と長期にわたり使用されるのはよくないことです。
唾液が少なく口がかわくドライマウスのとき、水分を吸収して歯ぐきにくっつくクリームタイプの安定剤を使用すると、安定の効果が得にくく歯ぐきに一部が付着し、細菌が繁殖しやすくなります。さらに細菌がもとで誤嚥性肺炎になることもあります。実際、歯ぐきが広い範囲で赤くなり炎症をきたした患者さんもいました。
入れ歯が不安定だったり具合の悪いときは、入れ歯そのものを直すことが一番大事なことです。定期的な健診をして早めに歯科医院を受診してください。