2021年9月17日
口臭を気にされる方は多いのですが、口臭症は呼気中に悪臭を認める真正口臭症と他人に認知できるほどの悪臭を検出できない
非真正口臭症に大別されます。
真性口臭症に含まれる口腔内口臭症が歯科領域で、口腔外口臭症は内科や耳鼻科など、非真性口臭症であれば主に精神科が治療
することになります。
口腔内口臭症は舌や歯周組織を発生源とする硫化水素など匂いのある物質によるところが多い。その診断は術者が直接臭いをかぐか、
機械を使用して判断します。
口腔内が原因の口臭症は全体の約90%で、大半は歯垢や舌の汚れが原因です。歯周病によるものは1%以下です。しかし、歯垢や舌の汚れであっても、磨き残しが多いため、ブラッシングのみで改善される例は多くありません。
歯のブラッシングで改善されない時は、舌の清掃が大切です。ところが、舌のブラッシングはかんたんそうに見えて実は難しいのです。舌全体をまんべんな汚れをかき出すようにし、白いガーゼが黄色に変色しなくなるまで清掃するのが目安となります。
舌の汚れを落とすには舌ブラシも有効です。だだし、舌の表面をやりすぎて傷つけてはいけません。
一時的には洗口液による口の洗浄も口臭を亡くす効果があります。
口臭を予防することは意外と難しいのです。