ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2018年8月17日

  8月のある日、夏休みの部活動を終えた中学生にブラッシング指導を行いました。最近の中学生は虫歯の数は年々減ってきていますが、反対に歯肉炎が目立つようになりました。約20名の希望者を4つのグループにわけ、担当する歯科衛生士さんに指導してもらいました。

右利きの人は、右上の前歯と右下の前歯に歯肉の炎症が出やすいようです。歯ブラシをしっかり当てにくいからです。唇を移動させて鏡を見ながら歯ブラシの位置を確認するようアドバイスしました。

 

そのあと「太平洋戦争と虫歯」というタイトルで、最近のベストセラー『日本軍兵士』(吉田裕著)の記述を引用しながら話をしました。

・軍隊の兵士の7割から8割に虫歯や歯槽膿漏(歯周病)があった。

・顔や顎の負傷が増えたので口腔外科医(手術が得意な歯医者)の手術が必要となった。

・戦争が進むにつれて歯のない兵士が増えて義歯(入れ歯)の修理や調整が必要となった。

・さらに年のいった総入れ歯の兵士も戦場にくるようになった。

・歯科医療の水準、機器は欧米にはるかに劣り、歯科医師の人数の不足していた。

・今の若者よりも身長や体重で劣る兵士が銃や手りゅう弾、米などをつめた40kgの荷を背負い

険しい山道を登り、炎天下のジャングルを行進した。

・15,16歳の少年兵も戦場にかりだされ、その多くは戦士した。

たいへんつらい悲しい時代があったわけですが、戦争をしないこと、戦争を回避することが一番大事なことです。このように締めくくって講話を終えました。