ブログ|秋田市土崎の歯医者なら、佐藤歯科医院

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2018年5月11日


 GWの前半、東京都文京区にある「森鴎外記念館」に行きました。この記念館は明治の文豪・森鴎外が住んでいた旧居「観潮楼」の跡地に、2012年文京区が建てました。
地下鉄千駄木駅で降り、坂道を登り切った高台に記念館があります。モダンで幾何学的な建築は通常目にする文学記念館とは趣が異なります。館の外も内も静寂が漂っています。陶器二三雄氏が設計したこの建物は多くの賞を受賞されました。
  この日は特別展「鴎外と旅する日本」が開かれていました。鴎外は医学校(東京帝国大学医学部の前身)
を卒業した後、陸軍で軍医として勤めながら小説、戯曲、詩歌などを創作し、翻訳や評論を発表した明治期を代表する知識人です。
「観潮楼」には60歳で亡くなるまでの30年間家族とともに暮らしました。
作家の吉村昭氏は『わが心の小説家たち』で森鴎外を次のように評価しています。「森鴎外は、豊かな学識
そして深い人間観という作家としての才能を持っておりました。私は物故作家の中では森鴎外が一番好きで
す。人を感動させる文章を学ぶことができます」『高瀬船』は印象の強い物語で、読んだ後しばらくあれこれと思いこんだ記憶があります。

森鴎外(もりおうがい) 本名:森林太郎(もりりんたろう):小説家、陸軍軍医。
代表作『阿部一族』、『高瀬舟』など。石見国津和野(今の島根県津和野)に生まれる。長男。
1862年2月17日(文久2年1月19日)-1922年(大正11年)7月9日