2023年6月25日
学校歯科健診を行っていると、随分虫歯が少なくなってきたなと感じます。以前は生徒ひとりの虫歯は2,3本あったのですが、今はゼロ本も珍しくありません。 こうしたなか、保護者の方々は、今まで以上に歯並びに関心を持つようになってきました。
口の機能の低下が歯並びに影響することもあります。赤ちゃんが母乳の補完食として、野菜の裏ごしなどをぐっとのみ込む時、舌が上顎に当たることで、上あごが広がり、歯がはえる余地がつくられます。しかし、水と共に流し込むような食べ方だと、あごの発達に影響が出るといわれます。あごが小さめになることがあるのです。
また、離乳食を食べさせる時、赤ちゃんが自ら口を開いて食べるのを待たずに口の中に入れてしまうと、食べ物を取り込む力を養うことが難しくなります。あごの筋力が弱まり、固い物を食べるのがにがてになることもあります。
ですから、いい歯並びのためには、、幼少期からの食事の仕方が最も重要になります。いろいろな物を食べさせてあごを成長させる。柔らかい物でも、しっかりかむ習慣をつける。水やお茶で流し込むことを控える。子どもと一緒に時間をかけて食事することが大切です。
幼稚園児の歯並びの悪い割合はこの15年間で約2倍に増えたといわれます。