2023年5月20日
舌の根本を含む咽頭がんで放射線治療と下顎療法受けた患者さんがいました。手術は行いませんでした。退院後、唾液が出にくいと感じるようになり、虫歯が多くなったようだと気づいたそうです。
口の中の特徴は、舌の表面は平坦で唾液はわずかで泡のようなつぶつぶ状でした。下の前歯にも虫歯がありました。
がんのための放射線治療で、唾液がかなり減ることがあります。唾液が減ると、虫歯が増えるだけでなく、味覚、摂食、嚥下さらに会話などに大きな影響が出ます。
対策として、カフェインを少なめのしたり、こまめに水分を補給し、唾液腺の刺激にガムをかむことを勧めます。またフッ化物洗口も有効です。