2022年11月25日
下顎に総入れ歯を入れたところ右下の内側に痛みがあると訴えました。2度調整をしましたが、痛みが治まりません。3度目にいらした時、舌の内側の粘膜から排膿がありました。膿が出るのは炎症があるからですが、入れ歯の影響で膿が出ることはめったにありません。そこで、下顎の外側からレントゲンをとると直径10㎜ほどの唾石が写っていました。麻酔をして摘出しました。何年か前から唾石が生じ、少しずつ大きくなったのです。
(唾石によって腫れた粘膜)
(レントゲン写真によって確認された唾石)
(摘出された唾石)
※患者さんの許可をもらって掲載しています。
唾液腺や導管の中にできた石が詰まることが原因となるため、唾液が口の中に流れずにとどまると、唾液腺が腫れて痛みがでるなどの症状がみられます。無症状の場合や大きさが小さい場合は経過観察となりますが、症状が強くでたり繰り返す場合は摘出する必要があります。